どうも!!現在、外こもり中のピーピーです。
今日は前国王であるプミポン国王が崩御されてから一周忌になります。日本からではニュース以外では特に感じることは少ないと思うので、在住の立場から記事にしたいと思います。
まずプミポン国王とは
タイの国家元首で、200年以上の伝統を有するチャクリ朝(ラタナコーシン王朝とも表記される)の第9世王。正式名はプミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)。1927年12月5日に米国で出生した。34年から45年までスイスに留学し、46年、王宮の一角で起こった事件によって兄君の8世王が不慮の死を遂げたことから19 歳でラーマ9世として王位を継承した。50年、シリキット王妃陛下と御成婚すると共に同年戴冠式を行い、87年には「大王」(Great King)の尊称を奉呈された。世界で最も在位の長い君主として知られていた。1973年のタイの「学生革命」以降、国内の混乱を収拾し、国民統合の拠り所、国民的和解の象徴として君臨し、タイ国民の敬愛の対象であった。2016年10月13日、同国王が死去したことをタイ王室が発表した。享年88。
国民から愛された国王だった
僕が知る国では1番国民から愛された国王だったと思います。タイ国民にとって国王であり、自分たちの父のような存在で愛してやまない存在でした。多くのお店で国王の写真を飾っており、それは強制ではなく、自主的です。
上の引用説明にもありますが、国王でありながら政治に積極的に関与してきた実績があるんですね。タイはよくクーデターが起こり、政治的には決して安定しているとは言えない国なのですが、それを自ら沈静するために尽力された方でもあるんです。本当に国を良くしようと自ら行動された素晴らしい国王だったんですね。
日本の皇室とも深い繋がりがあった
2017年で日タイ修好130周年を向かえる両国ですが、国王と皇室との良好な関係もあったのだと思います。
映画館では毎回、上映前に国王賛歌がある
タイの映画館では、毎回映画の上映前に国王賛歌の動画が1分ほど流れ、タイ人、外国人関係なく全員起立する必要があります。自分はよくタイの映画館に行くのですが、自分も絶対に起立します。日本人の感覚からすると面倒くさいし、嫌々立っているんだろうなと思うでしょうが、タイの方々は当たり前という気持ちで起立しています。その表れとして、多くの方が動画が終了したら一礼をして席に戻ります。それくらい日常で国王の存在が身近な存在なんですね。
以下の動画は「なぜ私達が国王賛歌で起立しなければならないか」を説明しています。最後は多くの国民が涙しながら斉唱していますよね。僕自身はタイ国民の国王への尊敬と強い愛国心は素晴らしいと考えています。日本では君が代斉唱で反発する人もいますが、ここはタイを見習うべきです。
本屋には必ず国王の写真集や書籍コーナーがある。
自分がよく行く本屋にはまず目の前に国王の書籍コーナーが目に入ります。自分も最初にタイに来たときは驚いて、よく手にとって本を見ていました。「プミポン国王はなかなかのイケメンだね」とタイ人に伝えると、嬉しそうにそうでしょ!!と返すところが本当に愛された国王であったことを感じさせました。
13日はすべてのチャンネルが国王の追悼映像
全チャンネルを回しても、すべてが追悼映像でした。どのチャンネルを回しても同じ映像とナレーターだったので、テレビは追悼ムード一色ですね。下の画像はタイの有名な歌手が国王賛歌を歌い終わった後に全員で礼拝している姿。
喪服期間は多くのタイ人が黒い服を着る
お店に売られている服も黒が多くなり、多くのタイ人が全身黒い服を着ます。
ビーチにいる人達も黒い服が多く、天気もどんよりしているため、あまり楽しくなさそうに感じてしまう。一周忌はお休みであったため、3連休で多くの方々が出かけていたんですね。国王から最後のプレゼントとして、多くのタイ人が楽しんでいたと思います。
googleやyoutubeすべてが白黒
googleやyoutubeだけではなく、ネットの広告もすべて白黒になります。
映画館の案内も白黒になります。
プミポン国王の葬儀は10月25日から29日まで
26日の火葬式では、セブンイレブンやファミリーマートの全店舗が一時休業するくらい、多くのタイ国民が国王の死を偲んでいます。この期間にタイを訪れる方は配慮した滞在を心がけましょう。
以下のリングをつけている方も多いので、一緒につけると少しでもタイ人の方と寄り添う形を見せたら相手も喜んでくれると思います。