どうも!!!元タイ現地採用→外資系IT勤務のピーピーです(´・ω・`)ドウモ~
題名の通りですが、現職(欧米系IT外資)を退職することにしました。先週の金曜日が最終出社日で、既にPCは返却済み、今はつかの間の有給消化中です。次は既に決まっており、日本企業になります。同じIT業界、業種と職種も同じになります。幸いにも待遇も多少上がったため、転職成功と言えるのでしょうが・・・逃げの転職でもあるので気持ち的にはどこか微妙です・・・。僅か1年2ヶ月での退職となりましたが、なぜ今回その結論に至ったかの背景や学べたことなど退職エントリーとして綴っていきたいと思います。
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退職することを決めた理由
退職することを決めた理由はいくつかあるのですが、一番の理由は業務内容です。待遇は全く文句なかったです。待遇さえ良ければ、どんなに激務でも耐えられるものかなと昔は考えてましたが、そんなことありませんでした・・・。退職理由について数点、簡単に理由を書きたいと思います。
業務内容
自分はプロジェクトマネージャーとして入社したのですが、過去に経験したことがないほど何も決まってない状態の案件にアサインされてしまいました。案件は過去で一番大規模なのですが、要件定義が何もされていないRFPは非常にレベルの低いものでした。グローバル案件だったのですが、顧客自体も海外側と日本側でRFPでの理解にかなりギャップがあり、これにデリバリー側の自分たちが振り回されるような状態がずっと続く案件でした。自分が驚いたことが、日本の顧客側のIT部門の方々が自分たちのIT環境を何も把握されていない状態だったことでしょうか・・・。今までベンダーに仕事をすべて放り投げていればよかったので、自分たちが長らく頭も手も動かす必要はなかったんですね。日系メーカー系だとこういったIT部門は多々あると聞いていたのですが、実際にこうやって直面するとは・・・。そのためベンダー側の自分たちが質問しても、逆にどう思う?と質問が返ってくる状態でした・・・。
要件定義されていなかったため、蓋を開けると予想していなかったことが多々発生し、案件が思うように進まなかったです。通常のプロジェクトは見積もりを承認してもらってから、デリバリー側へ引き継がれるのですが、ここの案件はデリバリー側がプリセールスから面倒を見なければならないという大変めずらしいものでした。そのため見積の承認で時間がかかり、全く前へ進まず・・・。PMなのに、上司や顧客からなんで見積の承認が貰えないんだ!?見積はまだか!?というプレッシャーをひたすら受けるという状態が長く続きました。PM兼プリセールスみたいな立ち位置で、毎日のように顧客と会議をしたものの状態は改善されず、1年経っても大きな改善を見込めない状態でした。しかし、デリバリーの期間はしっかりと決まっているため、到底これでは間に合わないなと・・・。PMとしてのデリバリー業務もある中、プリセールス業務もあり残業時間が増えていき、疲弊するばかりの状態が続きました。これは続けると身体壊すなと判断し、退職することにしました。
改めて要件定義がプロジェクト成功への大きな割合を占め、大切であることを学ぶことができました・・・。
ツイッターで見つけたのですが、まさにこの方と同じ状態でした。日本企業を顧客にする場合は、こういった色々なリスクを踏まえて案件に挑まないとメンタル持ちませんな。カスタマーコントロールがかなりキーになるので、次似たような案件にアサインされたら、ここら辺を気をつけたいと思います(引き継ぎした後任PMも自分同様ここに苦労している模様)
前職のJTCで辛かったのは、要件定義が全然終わってなくて全容も分かってないのに、いつまでに出来ますか?って詰められて無理やり全体スケジュールに収まるように組まされて、でも伸び伸びになるとなんでスケジュール通り進んでないんだ!って詰められる負のループ。
— いちごろ (@panda66104256) November 10, 2022
リソース不足
上と繋がりますが、PLがうまく望めなかったため、当初予定していたリソースを投入してきませんでした。しかし、デリバリー業務を忙しくなってきたため、自分が上司にリソースを追加してもらいたいと依頼しても対応してもらえない状況でした。雰囲気的にあわよくば、このまま少ないリソースでできるところまで行ってみようという思惑すら読み取れ、これはいかんなと思った次第です。これは企業体質なのですが、とにかく少ないリソースで限界まで案件を回させる傾向があり、これは一番受け入れられないポイントでした。また、マネージメント陣がとにかく動かない案件だったため、PMへの負担がさらに増すという悪循環でした。
リモートワークから強引なオフィス回帰
イーロン・マスクがテスラとTwitter社員に全員オフィス勤務を義務付けたことがニュースになっていましたが、多くの企業は引き続きリモートワークを継続する所が多いと思います。なぜか弊社はカントリーマネージャーの一存で、オフィスへ週3日は出勤のハイブリッドへの変更されたのです。とにかく長時間残業が常態化していた自分がオフィスへ行くというのはかなり難しい状態でした。この柔軟性のない決断に納得いかなかったポイントです。
目眩するほどの長時間の会議
とにかく会議が多かった・・・。欧米系の外資は会議はそこまで行わないものかと思ってましたが、日本企業並に多かったです。毎日4時間以上、それもほぼ英語での会議であったため、毎日目眩がしてました。オーディエンス側であればいいのですが、自分がファシリテーションする会議が多かったため、その準備でバタバタする毎日でした。正直本当に必要な会議だったのか?と思うものも多かったのですが、とにかく会議が多かった。午前中に作業して、午後はほぼ会議で潰れて、その後にまた作業という感じだったので本当に大変だった。また時差も欧州時間となるため、それに振り回される状態でした。ホントにきつかった・・・。
私用スマホを業務で使用するストレス
外資系に多いのかもしれませんが、私用スマホを業務で使用する職場でした。もちろん通信費はすべて負担してもらえますが、端末は自分のものを利用しなければなりません。そのために別で購入する人もいるみたいなのですが、自分はめんどくさかったため自分の端末を使い続けました。この判断が今さら思うと間違いで、プライベート用で別けるために安い端末と通信プランを契約すればよかったなと思いました。
お客さんから自分のプライベートのスマホに連絡がきますので、休みの日も着信履歴を見ると仕事を思い出してしまいます。有給でお休みいただいてても、私用スマホに連絡が来るので、これが結構ストレスです。やはり業務用と別けるべきだと今は思います。
今回の案件の失敗から学んだこと、教訓について
カスタマーコントロールの重要性
今回のプロジェクトが進まなかった大きな原因といえます。不真面目な顧客へはビシバシとケツを叩き、プッシュしないといけないのです。また何が問題なのかもっと1on1でもいいからヒアリングしてあげるフォローも必要だったかな・・・。話すようにはしていたのですが、なかなか引き出すことができませんでした。
グローバル案件での案件リード方法についてのギャップ
上司からの命令にNOという勇気
僕の上司が欧州圏の人間だったのですが、PM経験が長く学べることも多かったです。しかし、とにかくトラッカーが大好きで、マイクロマネジメントするところがありました。上司が進捗を追いかけやすくするためだけに、トラッカーの数が増えていき、最後はそんなファイルあったけ!?みたいな状態でした。上司の指示に従うようにしていた自分でしたが、プロジェクトの責任者はPMである自分なわけです。納得いかない点、非効率に業務が増える方法はNOというべきだったなと今さらになって思うのです。
エンジニアのコントロール
海外のエンジニアが7人くらいいたのですが、1年で何人か変わったため、マネージメントすることがなかなか難しかったです。自分が期限を設け、これまでに終わらせてねと伝えても頑張ってみるが難しいと返答されたり、かなり扱いが難しいことが多かった。最後は1年もたち信頼関係ができてきたのですが、それでも非常に成果物の納期でのやりとりで苦しめられた・・・。日本人なら頑張って対応してくれることが多いのですが、向こうの人間は納期を守らないし、コミットしないことが多いので・・・。バッファを設けて、納期設定しないと最終的に顧客から詰められるのはPMですので・・・。
サードパーティー(下請け)は信用するな
サードパーティ(下請け)の言うことは全面的に信用しない方がいいと今回感じました。彼らが言うことが実際は異なっていたことが多々あり、それに振り回されることがあったのです。自分たちの発言に責任を持たない下請け、またなめた態度で仕事してくる輩が結構います。彼らはパートナーですが、場合によっては敵になり得る可能性もあるのです。ここら辺は絶対に忘れないでおこうと思います。一次請けと二次請けでは、ここらへんの責任の差が違います。テキトーなことやられて、被害受けるのは一次請けですので・・・。
もう転職はこれで最後にしたいです・・・
32歳で6回目の転職です・・・。大学中退、高卒ニートで、ここまで転職が許されるのは流動性がそれなりにあるIT業界だからでしょう。これ他業界であれば、もう門前払いです。正直、そろそろ落ち着きたいなと思い始めてきましたので、今回の転職をできたら最後にしたいです・・・。変化の激しい時代ですので、嫌でも転職せざるを得ない状況もありえますから、いつでも転職できるよう準備はしておきたいと思いますが、できるだけ今の会社で長く勤務できるように頑張りたいと思います。大手企業のグループ会社になりますので、業績的には安定しています。努力次第では定年までいれる会社だと思っています。
またリモートワークが許されている職場ですので、2年くらいは必要な人材であるとアピールできるよう結果を出すことに集中し、可能なら将来的には地方に移住したいと考えています。2〜3年の短期的な目標としては・・・
- PMP/Prince2/ITILの取得
- 英語力を海外大学入学レベルまで引き上げる(IELTS6.0以上、Duolingo100点前後)
- ベンダー系IT資格の取得(テクニカルPMを目指す際の選択肢)
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