元ニートがゆるく海外移住した結果

ニート達よ、大志を抱け!!ニート、フリーター経験者が海外生活、旅、投資、就職や転職について雑記的に綴ります。

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日本の若者は我が道を行くしかないのだ。「26歳の私がすべてのオッサンに言いたいこと」を読んで。

  

今、ネットで話題になっている以下の記事を読んで色々と感じたことがあったので綴りたいと思う。26歳の筆者が取材のため中国へ行き、そこで感じた圧倒的な中国の経済成長、それと比べた自分たち若者世代の境遇について書いた記事だ。自分も彼と同じくらいの世代なので、共感できることは多かったし、逆にそれは違うかなと思うところもあった。読んで感じたことを書いていきたいと思う。

gendai.ismedia.jp

僕達、若者世代はこんな時代で育った

先程も述べたが、筆者と私は同じくらいの世代だ。僕達は生まれた時から「失われた20年」と呼ばれた下向きな日本しか経験してこなかった。本当に経済的な面では明るい話題は少なかったと思う。昨今の大手企業の衰退を考えれば分かるだろう。

別に自分たちから希望したわけではないのに国が「ゆとり教育」を導入し、それを試験的に僕達の教育カリキュラムに組み込んだ。それが原因で、何か失敗すると「ゆとり世代」だからな〜と上から揶揄される。なぜここまで馬鹿にされるのかが理解できない。

就職やチャンスに関して

今ようやく再び景気が上向きになり、経済に関しても明るい話題が増えてきた。それでも「高度経済成長」「バブル世代」と比べると圧倒的に恩恵は少ないかもしれない。なぜなら企業は過去から学んだからだ。バブル時に日本社会、日本企業は必要以上に金をばら撒き、それが狂ったバブルを生み出していたのだ。でも、今の企業はさすがにそんな馬鹿なことはしない。確かに求人は増えてきたけど、あくまで人手不足の中小企業ということだ。大企業は過去の失敗から必要以上に人材を増やそうとは考えていない。

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いつの時代もフェアなものなんてない。それは世の常だと思う。バブル崩壊した直後の「氷河期世代」なんて今も苦しんでいる。自分の友人でその世代がいるけど、結婚なんてもう無理だろうと諦めてる。一方でバブル世代や上の世代は時代のお陰で多くの恩恵を得られた人も多いだろう。今はリストラ要員として候補に上がりやすい世代でもあるけど、それでも高額な退職金が得られる。僕達のような若い世代は「非正規雇用」が多くいるため、「退職金、福利厚生」とは無縁の働き方をしている人も少なくない。それを考え、「若い世代はダメだ」なんて言える能力がある上の人間はどれだけいるだろうか。正直に言う、あなたが手に入れた環境は「時代が味方」したのだ。能力だけではない。

 

筆者の記事に共感できること

いくつか記事の内容をピックアップして意見してきたいと思う。

   私たちはこの戦況を作り出したあなたに、文句を言いたいのではない。そうではなくて、能力のある若者に適切な権限を与え、いい加減に労働時間をまともなものに変更し、女性の給料を男性とおなじにし、すでに未来のない国内戦から撤退して、戦場を中国に移せ、と言いたいのだ。

彼の考えに共感できるところは若者にチャンスを与えない、出る釘は打たれるような日本社会の流れを変えるべきだと思うところ。これからの日本は今の若い世代が作り上げていく。高齢化社会が進み、団塊世代が65歳になる「2025年問題」が待ち構えている。僕達若い世代は少ない労働人口の中、高齢者を支えていかなければならないのだ。この不安が上の世代に分かるだろうか?僕達にとってどうやっても日本で生きていくなら逃げられない事実だ。上の世代の方々ができることは、若い世代に経験値を積ませ、自分たちがいなくなっても経済やビジネスを引っ張っていける人材を作ることだと思う。 

若者の嘆き

彼の意見は多くの若者の嘆きを代弁してくれていると思う。結婚したい、子供が欲しいけど作れない。これは多くの人達が思っていることだと思う。上の世代だけではなく、国全体で考えていかなければならないことだけど、現実的に解決できる案は乏しいものばかりだ。月々に1〜2万くらいの子育て手当や補助金を出します程度では解決できないくらい分かると思うけど、多くの政治家はそこに気づいていない?のかな。それよりも高齢者が優遇される流れの方が日本社会は根付いている気がする。抜本的なものをを変えられないのなら現実的に日本を離れるしかないのだ。

また、文章から筆者が日本では経験できなかった初めての「高度経済成長」を他国で感じ興奮している様子が伝わる。僕もその気持ちはすごく理解できる。初めて行った東南アジアはカンボジアだったんだけど、もの凄い成長を肌で感じれた。タイやインドネシアなど他の発展途上国で共通して言えることは「熱量」が違うのだ。こればっかりは実際に現地へ行って感じてもらわないと文章で伝えるのは難しいことかもしれないけど。そこを魅力に感じたのならむしろ海外に出ていった方がいいかもしれない。

   おれたち若者は疲れ果て、飢えている。もしもいまのような見当違いの戦略で、いつまでもおれたちを戦わせ続けるつもりなら、おれたちはこんな国から出ていくぞ。

   だから、私はあなたに言いたい。頼むから、私たち若者をあなたの愚痴に付き合わせる案山子としてではなく、経済的な鉄砲玉として使ってくれ。

私たちにも、おなじようにやらせてくれ。そして私たちに子供を作らせてくれ。

20代に機会を与えよ。我々に恩を与えよ。そうしなければ、私たちはもう、日本を捨てて、勝手にやる。それも一斉にではない、能力のある者から順番に、だ。

 筆者の意見に対して否定的な部分

筆者は今回、中国に行ったためその国を称賛する話が多く書かれていることは当たり前かもしれないけど、中国最高!!という考えには賛同しかねる。中国は誰もが平等で生きていける国ではない。生まれた場所、地位、権力などで這い上がれない壁があるのだ。北京生まれ以外は雇わないなんてことも有りえるのだ。

僕は中国の友人が何人かいるけど、彼らが経済成長が著しい母国ではなく日本を選ぶ理由は、安定した社会基盤と緩い競争だ。13億人もいる中国では仕事1つ手に入れるのにも、日本人が想像できないくらいの競争がある。有名大学を出ても就職できない例は日本よりも多いかもしれない。

日本の平等な社会(それも崩れつつあるけど)、1億総中流という考えは世界的にも本当に恵まれた環境だと思う。そこばかりは日本人であったことを感謝すべきだ。

   私たちは国際社会に協調することにかけては一流なのだから、米や旧EU圏とのパイプを維持しつつ、中国とも独自の協調路線を取れ。

読み終わった英語の教本を売り、中国語の教本を買え。 

   それどころか、おもに農村出身の彼らが国の将来に希望を抱いていること、まじめに働けばひとかどの生活ができるようになると考えていること、ゲームやアニメといった日本の文化的コンテンツに尊敬の念を抱いていることが知れた。

 日本の若者は我が道を行くしかないんだ

こんな長々と文章を書いたけど、結論としては日本の若者にチャンスを与えない、失敗したら叩くという社会は変わりづらいと思う。イノベーションが起こりづらい日本社会で、相手から変わることを期待しても裏切られるだけだ。それなら自分自身で変えた方が圧倒的に可能性が高い。

そもそも僕達、若い世代はロールモデルがいないと言ってもいいと思う。IT化、インターネットの発達により時代の変化が何倍も早くなったし、昔では考えられなかったライフスタイルが選択肢として僕達にはある。それは凄くラッキーなことだし、むしろ上の世代は若い間にその選択肢がなかったことが可哀想に感じるくらいだ。

「非正規雇用」「終身雇用の崩壊」と嫌な部分が多い世代ではあるけど、ポジティブに考えると我慢する必要がなくなったということだ。は?この職場ありえないし!!と思えば即効辞めればいい。これから労働人口が減る中、そんな扱いをする企業は淘汰されていくだろう。誰も働いてくれないからだ。そして、条件が良ければそこ転職してしまう。社畜になる必要なんてないのだ。企業どころか、日本社会に嫌気がさせば本当に海外移住をしてしまえばいい。日本は大切な国民、労働者を無くすわけだ。

正解」が分からない時代なんだから、ある意味で自分の好きなように生きてくことが許される。やりたいことを、暮らしたい場所で、好きなように生きていけばいいのだ。僕はそう考えているから、酷い経歴でも希望を持てる。これからもそのスタンスで生きていこうと思う。